「バイト経験談」
ペンネーム マナコレさんの寄稿です。
本当にありがとうございます!
私の母はアルバイトをすることをあまり好ましく思っていなかった。
私がバイトしてみたいなあと言うと、
①職場が自宅か大学の最寄り近辺である
②働くのは週一だけ(どうしてもの場合でも週ニまで)
③他のことで帰りが遅くなるのは構わないがアルバイトで帰宅時間が22:00を超えるのはダメ
④女子が比較的多いところ
、と条件を出された。
そのため、私は近所に新しくできた閉店時間が20:00のジェラート屋さんでバイトを始めることにした。
店長を除き従業員はみな女子なので安心!
母からの許可も降り、わくわくした気持ちで働き始めた。
ジェラートを綺麗に盛って笑顔でお客様にお渡しするという仕事は楽しかったし、職場の先輩たちはみんな優しかった。
しかし!
店長だけが、ほんっっっとうに怖かった!泣
店長はいつも眉根に皺を寄せていて、低い声でブツブツ文句を言っていて、からだも大きく、威圧的なオーラを放っていた。従業員に対して信じられないくらい醜い言葉を使って怒ったり、過呼吸になるほど泣かせていたりしていた。私も他の従業員と同じように、泣かされたこともあった。私を泣かせたあと、店長は決まって「今度奢ってやるから2人でご飯でも食べながらじっくり話そう」と言う。私は「それはちょっと…」とやんわり断ると「そういうところがダメなんだてめえは!」と罵倒される。
私は父から怒られたことはたぶんなかったし、男の人から怒鳴られるというのがこんなに怖いことなのだと知らなかった。
ある時、店長はジェラート屋の他に新らしく餃子のお店をオープンすることを決めた。そして従業員はみな新しいお店にも派遣されることになる、と宣言した。しかし、その新しいお店は閉店時間が遅いため母に反対されてしまったと告げると、店長は私にひとこと「それなら退職届を出せ。」と言った。
こうして私はクビになったのだ…。
バイトをしてかなり自信喪失してしまった。
自分には働くことが向いていないのでは、と不安になったりもした。バイトをしている友人はみんなキラキラしてみえた。情けなく、恥ずかしい話である。
でも、うじうじしていても仕方ない。
時間をかけて、しっかりした人間になりたい。
もうすぐ私は自分が所属する部活の部長になるのだが、責任を持ってミスをしないように仕事していきたい。
まずは自分ができることから始めたいと思う。
(ちなみに、このジェラート屋さんは2週間前に閉店した。なぜ閉店してしまったのかは分からない。)
編集者より
ジェラート屋からの餃子のお店で爆笑しました