時の流れ2
「もし稼げるようになったら私のヒモになってください」という内容の質問が質問箱に届いた。
何気なくヘッダーにしてそれから数年の月日を過ごした。ある日、もう何年も音沙汰がなくなった質問箱に一通の質問が届いた
「アパレル会社を経営していて利益も順調にあげています、私のヒモになってください」
僕は質問した人、すぐにラインしてくださいと答えた。すぐにラインが来た。なるほど彼女だったのか…以前の質問も彼女だったのかと思うと少し照れくさい。
質問者は同じサークルにいる彼女。出会った時のこと、今までの彼女との記憶が蘇ってきた。
すぐにご飯を食べる約束をした。彼女は大人の気品に包まれ、綺麗な服を着飾っていた。ディナーでは僕のことがいかに好きか、どうやって稼げるようになったのかについてたくさん話をしてくれた。僕のためにここまで頑張ってくれたのか…一女性として美しいし、魅力が溢れているし、ヒモになるとは言わない、これからの人生、彼女と暮らしていきたい。
(目覚ましの音)
…僕は厨二病だったのを忘れていた